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STAP細胞と取締役会

バーンレートが月数十万円のシード・ベンチャーはともかく、数千万円、数億円といったそれなりの金額を投資家から預かるミドルステージ以降のベンチャーや上場後の会社には、
「取締役会議事録は、結論だけでなく、そこで討議された内容の骨子が分かる程度には書いておいた方がいいよ」
といったアドバイスを今までもしてきたのですが、結構な頻度で、
「そんな細かいこと、ホントにわざわざ書き留めておく必要はあるんすか?」
といった反応が返って来ます。

当然のことながら、リスクの高いことに挑戦するベンチャーほど、やること全てが成功するわけではないので、失敗したときにも「その時点では、十分な検討をした上で合理的にリスクをテイクした(役員としての善管注意義務を果たしている、経営判断の原則に従っている)」ということがわかるように、という"親心"なのですが、これがなかなかご理解いただけなかった。

しかし今回、STAP細胞の研究ノート騒ぎのおかげで、「途中のエビデンスをきちんと確保しておくことは大切なんだ」ということが日本全国津々浦々に浸透したかと思いますので、今後は「アレと同じことです」の一言で通じるようになるんじゃないかと期待しております。:-)

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isologue

スタートアップやファイナンスについて考えるブログ。「週刊isologue」は定期購読マガジンです。 フェムトパートナーズ ゼネラルパートナー磯崎哲也が書いてます。 https://femto.vc/ 「起業のファイナンス」「起業のエクイティ・ファイナンス」という本を出しています。

コメント5件

わ!なんかすごいすっきりしました!
しかし上場前は投資契約等でしばられてるので、結局大口投資家の承認をとっているケースが多いのでピンとこないんでしょうかね…( ˘ω˘ )
「上場後はヘンな株主がいっぱいいますよ」ということをわかっていただく、ということですかね。ww
難しい話を分かりやすく教えて頂き、ありがとうございました!アレと同じことです。かっこいいなぁ。
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